【防災×キャンプ】ローリングストックの始め方と実践レポ

目次

ローリングストックとは

ローリングストックとは、「日常的に消費しながら、一定量を備蓄しておく」防災の考え方です。
非常食を“特別な時だけ使うもの”にせず、日常生活の中で使って補充を繰り返すことで、常に新しい状態を保つことができます。


災害が多い日本では、無理なく続けられる防災スタイルとして注目されています。

水・食料だけじゃない!消耗品もローリングストック

ローリングストックというと食料や水を思い浮かべがちですが、実は日用品のストックも大切です。
特に、災害時に役に立つのが次のアイテム。

  • ガス缶
  • ポリ袋
  • ラップ
  • アルミホイル
  • クッキングシート
  • ウエットティッシュ
  • 乾電池
  • カイロ

これらも普段から少し多めに買っておき、家庭で使った分を補充するようにすると安心です。

何をどのくらい備える?

「災害時に備えた食品ストックガイド(農林水産省)」によると、備蓄食品の目安として、家族の人数×最低3日分(できれば1週間分)の食料と水を備えましょうとあります。

  • :1人あたり1日3リットル(飲用+調理用)
  • 主食:米、パスタ、パン、アルファ化米など
  • 主菜:缶詰、レトルト食品、乾物類
  • 副菜:野菜スープ、みそ汁、など
  • その他:ドライフルーツ、お菓子など
さとぴ

4人家族に必要な3日分の水は36ℓになります。
飲用・調理用の他にトイレなどにも水を使うから、風呂のお湯をためておくなどの工夫が必要です。

災害時には、まず冷蔵庫の中の食材を消費して、その後に備蓄食品を消費するようにすれば、3日以上の食材が確保できそうだね。日頃から、冷蔵庫の中にも食材を買いだめしておく習慣があったほうが良さそうだね。

あわせて備えたい道具・消耗品

  • 必需品:ガスボンベ、ガスコンロ
  • 消耗品:ラップ、アルミホイル、ポリ袋、ウエットティッシュ、乾電池、カイロ等

これらは「キャンプ道具」としても活躍するので、普段から兼用しておくと管理がラクになります。

キャンプと相性が良いローリングストック

上手にローリングストックを続けるには、キャンプの習慣を活かすのがポイントです。
キャンプで実際に使っているアイテムは、防災用品としてもとても有能です。

水・食材

常温で保存できる備蓄食材は、キャンプとの相性も良く備蓄の回転(ローリング)に最適です。ペットボトルの水もキャンプに持って行くことで効率よく消費することができます。

消耗品

災害時に役立つ消耗品はキャンプでも大活躍します。普段使うキャンプセットと一緒に保管しておくと管理がスムーズです。

充電

ランタンやポータブル電源も、防災時に役立つアイテムです。
キャンプの前後に満充電にしておく習慣をつけておくと、停電時も安心です。

実践!ローリングストックをやってみました

2ℓペットボトルだけでなく、持ち運びしやすい500mlも用意しました。

我が家はキャンプに2ℓペットボトルを持っていき、500mlを主に日常使いにしています。

食材

5kg単位で米を購入し、常に未開封の5kgをストックします。

いざ揃えてみると、肉や魚・果物・野菜などのたんぱく質や食物繊維が少なくなりがちだと感じました。

高野豆腐、鯖缶などの缶詰はタンパク質が豊富です。
くだものや野菜にはトマト缶やドライフルーツ、フルーツの缶詰、わかめをストックすることにしました。これだけでは、足りなさそうなので普段から冷凍食材の野菜、保存の利きやすい根菜類や芋、フルーツなどの生鮮食品を買い溜めておくようにしたいと思います。

備蓄食材は食器棚や冷蔵庫の上に収納しました。重たいものは、取り出しやすい低めの棚に置くようにしました。

消耗品

ガス缶、ラップ、ポリ袋、アルミホイル、クッキングシート、ウエットティッシュ、乾電池といった消耗品はキャンプ道具を入れているコンテナに1セット入れています。

キャンプ道具を入れているコンテナの中

キッチンにも「使用中+新品の予備を1セット」置き、使ったらすぐ補充できる体制を整えました。

キッチンの棚の中

キャンプでもできる!備蓄品を使ったお手軽料理

高野豆腐の煮物(湯煎調理Ver.)

高野豆腐は、栄養価が高く長期保存も可能。
おだしやめんつゆと一緒に煮込むだけで、やさしい味わいの一品になります。

今回は災害時に役立つポリ袋料理で試してみました。

<用意するもの>

  • 湯煎対応のポリ袋
  • 一口高野豆腐(1袋)
  • 水約500ml
  • 付属の粉末だし(3袋)

<作り方>

  1. ポリ袋に一口高野豆腐・水(約500cc)・付属のお出汁粉末(3袋)を入れて空気を抜き口を縛ります。
  2. 鍋の底に耐熱皿と水を入れ火にかけます。

3. 水が沸騰したら、1の袋を入れて10分程度湯煎します。この時に、鍋のふちにポリ袋が当たらないように注意します。
4. 出来上がり。ふくろのままいただけば、皿を汚さずに食べられるため洗い物を減らせます。

子ども達も喜んで食べてくれました。準備も、調理も片付けもお手軽なのでキャンプでも活躍しそうなメニューです。

さば缶のトマト煮

サバ缶とカットトマトの缶詰・コンソメの素を鍋に入れて温めるだけ。
お好みで冷凍野菜、コーン缶・パスタなど加えてアレンジできます。

<用意するもの>

  • トマト缶(orパック)1缶
  • さばの水煮缶
  • 水約200ml
  • コンソメスープの素1ブロック
  • (冷凍野菜・コーン缶など)
  • (粉チーズ・塩・ケッチャプなど)

<作り方>

  1. 材料を鍋に入れ、火にかけます。
  2. 温まったら、粉チーズや塩、ケチャップなどで味付けをして出来上がり!

まとめ|キャンプで楽しみながら“備える暮らし”を

ローリングストックは、いざという時のためだけではなく、日常の延長で防災を意識できる方法です。

水や食材だけでなく、消耗品も備えましょう。ランタンやポータブル電源の充電もお忘れなく!
キャンプという楽しい時間を通して家族みんなで「もしもの時の備え」を身につけましょう!

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