キャンプを始める時に、まず手に入れたいのはテントだという方も多いでしょう。テントは高額な買い物で、収納場所も必要です。その上に、ファミリーキャンプ用の多種多様なテントの中からどれを選んだらいいのか迷います。そんな時に失敗は避けたいですよね。
今回は、我が家が実際に使用している3張りのテントのスペックと使い分け方、そしてテント選びのポイントを詳しく紹介します。テント選びに迷っている初心者ファミリーの方に、参考にしていただける内容ですのでご覧ください。
我が家のファミリーキャンプ 用テント3選
私たちが使用している3張りのテントを紹介します。どれも、比較的簡単に設営できるテントです。
1. Snow Peak ランドネストドームM テント&タープセット
キャンプを始めるときに購入したテントとタープのセットです。設営がとにかく簡単で、初心者や作業が大変な暑い夏でも安心です。テントは1ルームですが、前室に少し収納スペースがあるため、就寝時にはテーブルやチェア、コンテナを収納可能です。

項目 | 詳細 |
---|---|
タイプ | 1ルームテント+タープ |
定員 | 3〜4人 |
素材 | ポリエステル |
設営時の大きさ(cm) | 450×280×160(h) |
重さ(kg) | 8.7(タープ:7.2) |
収納時の大きさ(cm) | 70×21×25(タープ:75×15×18) |
設営難易度 | (超簡単) |
- メリット
- 設営がめちゃくちゃ簡単で初心者でも安心
- 夏はタープ下で快適に過ごせる
- コンパクトで軽い
- タープ、テントを単独で使用することもできる
ツールームテントをフルオープンにしたとしても猛暑の中ではタープ下の快適さにはかないません
- デメリット
- 4人家族にはやや狭い
- 冬はスカートがなく寒さ対策が不十分
- 高さが低くテント内で立てない
2. TOKYO CRAFTS セレニティーツールームテント
スカートがついていないランドネストは冬キャンプには不向きです。冬キャンプがしたくて購入した2張りめのテントがTOKYOCRAFTのセレニティーツールームテントです。
このテントはサイズと構造がColemanのタフスクリーンと似ています。オプションのTPUウインドウを使用すれば、冬でも快適な使用が可能です。ホットカーペットと湯たんぽ以外の暖房器具を持っていない我が家にとってはこのTPUウインドウが購入時の最大の魅力でした。

項目 | 詳細 |
---|---|
タイプ | 2ルームテント |
定員 | 4−5人 |
素材 | ポリエステル |
設営時の大きさ(cm) | 350×600×220(h) |
重さ(kg) | 22.5 |
収納時の大きさ(cm) | 75×28×48(フライ、インナー、ポール込み) |
設営難易度 | (普通) |
- メリット
- 冬でもTPUウインドウを使用すれば比較的暖かく過ごせる
- 天井が高く雨の日でも濡れずに快適
- ブラックコーティングで夏も涼しい
- キャノピーが広々としている
- 2ルームということで、リビングスペースでのプライバシーが守られやすい
- デメリット
- ブラックコーティングによりテントの中にいると外の明るさがわからない
- 真夏の設営は大変
3. ZANEARTS WOOTA-L TC
「かっこよくてもっと簡単に設営できる2ルームテントが欲しい。」という思いで購入したのがこのテントです。まだ購入して2回しか使用していませんが、ポリコットン(TC)素材のテントも我が家では初めてで楽しみです。

項目 | 詳細 |
---|---|
タイプ | 2ルームテント |
定員 | 4−5人 |
素材 | ポリコットン |
設営時の大きさ(cm) | 454×750×270(h) |
重さ(kg) | 20 |
収納時の大きさ(cm) | 80×38×40(h) |
設営難易度 | (簡単) |
- メリット
- 2ルームテントなのに設営が簡単
- 広くて天井も高い
- ポリコットンの保温性は今後注目したい
- デメリット
- ポリコットン素材で濡れると乾きにくくカビの原因になりやすい
- 大型のため、張れるサイトが限られる(10m×10mサイトでは設営可能)

ファミリーキャンプ でのテントの使い分け【季節・天候別】
季節・天候・サイトの広さなどによって最適なテントは変わります。
以下の表にまとめました。
条件 | ランドネストドーム | セレニティー | WOOTA-L TC |
---|---|---|---|
季節 | 夏:〇 / 冬:× | 夏:△ / 冬:〇 | 夏:〇 / 冬:〇 |
必要スペース | 狭い | 中間 | 広い |
雨の場合 | ○ | 〇 | × |
グループキャンプ | 〇 | △ | △ |
スカートがないため冬キャンプには不向き | 炎天下での設営は大変 | TC素材、大型のため雨ではその後の乾燥が大変 |
○=快適、△=やや不便、×=不向き
初心者におすすめのテント選びのポイント
- 初心者にはポリエステル素材がおすすめ
- 軽くて、濡れても乾きやすいポリエステル素材は扱いやすく、初心者におすすめです。
- 家族全員が寝られるサイズを選ぶ
- ファミリーキャンプなら人数分の就寝スペースが必要です。万が一人数分の就寝スペースの確保ができない場合はインナーテントの外でコット等を利用して寝るという選択をとる必要もあります。
- 寒い時期も使うならスカート付きが安心
- 冬キャンプや高地でのキャンプでは冷気を遮断するスカートが役立ちます。
- 設営のしやすさは必須条件
- 設営が難しいテントは、特に初めてのキャンプではストレスになります。
- 暑い夏はテント+タープ、寒い時期は2ルームが活躍
- 暑い夏は、テントの中は暑いのでタープの下で過ごしテントは就寝時のみに使用するスタイルがおすすめです。
- 寒い時期は2ルームテントが活躍します。
- オールシーズン使うなら2ルームテントがおすすめです。
【2025年版】初めてのテントにおすすめ|Snow Peak ランドネストシェルター
ランドネストシェルターは、Snow Peakのエントリーライン「ランドネストシリーズ」の中で、テントとタープを一体化させた2ルームタイプのテントです。ファミリーキャンプに適しており、広いリビングスペースを確保できるのが特徴です。
初心者でも設営しやすい工夫があり、ファミリーキャンプで「リビングと寝室を分けたい」という方におすすめのモデルです。

出典:Snow Peak公式
キャンプを始めた頃や、初めての2ルームテントの購入を考えていたタイミングで発売されていたら、私もこのテントを購入していたと思います。2ルームなのに設営が簡単にできる構造はランドネストドームと似ていて羨ましくなります。
項目 | 詳細 |
---|---|
タイプ | 2ルームテント |
定員 | 4人程度 |
素材 | ポリエステル |
設営時の大きさ | 360×620×210(h)cm |
重さ | 16.5kg |
収納時の大きさ | 76×32×35(h)cm |
設営難易度 | (予想ですがこれは簡単でしょう!) |
※設営難易度は同シリーズのランドネストドームを設営した経験と、公式HPの情報を合わせて判断しました。
まとめ
ファミリーキャンプでテントを選ぶ際は、季節・天候・サイトの広さを考慮することが重要です。
我が家の3張りテントを比較した結果、初めてのテント購入ならSnowPeakランドネストシリーズの最新版ランドネストドームが設営のしやすさ・使い勝手の面で最適と言えます。
テント | タイプ | 定員 | 素材 | 設営難易度 | 季節適正 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|---|---|---|---|
Snow Peak ランドネストドームM | 1ルーム+タープ | 3〜4人 | ポリエステル | (超簡単) | 夏:◎ / 冬:× | ・設営が簡単で初心者でも安心 ・軽量&コンパクト ・タープと併用で夏に強い | ・4人家族にはやや狭い ・冬はスカートなしで不向き ・室内で立てない |
TOKYO CRAFTS セレニティーツールーム | 2ルーム | 4〜5人 | ポリエステル | (普通) | 夏:△ / 冬:◎ | ・TPUウインドウで冬でも暖かい ・天井が高く雨でも快適 ・プライバシー確保しやすい | ・真夏の設営は大変 ・外の明るさが分かりにくい |
ZANEARTS WOOTA-L TC | 2ルーム | 4〜5人 | ポリコットン(TC) | (簡単) | 夏:◎ / 冬:◎ | ・広くて天井が高い ・設営が比較的簡単 ・TC素材で保温性あり ・プライバシー確保しやすい | ・乾きにくくカビやすい ・大型なのでサイトを選ぶ |
Snow Peak ランドネストシェルター(最新モデル) | 2ルーム | 4人程度 | ポリエステル | (予想:簡単) | 夏:◎ / 冬:◎ | ・テント+タープ一体型 ・広いリビング確保 ・初心者でも扱いやすい ・プライバシー確保しやすい | ・新モデルのためレビューが少ない |
テント選びに失敗せず、家族みんなが快適に過ごせるキャンプを楽しむための参考にしてください。

