近年、ファミリーキャンパーの間で注目を集めているエアーテント(エアーフレームテント、インフレータブルテントとも呼ばれます)。
従来のポール式テントとは異なり、骨格部分に空気を送り込むだけでテントが立ち上がる画期的なシステムで、設営時間はわずか5〜15分。女性や初心者でも一人で簡単に設営できることから、ファミリーキャンプの新定番として急速に普及しています。
本記事では、2025年12月現在発売されているファミリー向けエアーテントを、国内外の主要メーカー9ブランドから厳選してご紹介します。
【比較表】エアーテント主要9ブランド一覧
日本でエアテントを販売している主要ブランドを一覧にまとめました。
| ブランド名 | 国 | 特徴 |
| LOGOS(ロゴス) | 日本 | 電源コード取り込み口完備 フライシートに難焼性ポリオックス採用 |
| Snow Peak(スノーピーク) | 日本 | 2026年発売予定 |
| M.W.M | 日本 | 大阪発アウトドアメーカー |
| Quechua(ケシュア) | フランス | 5年保証 エアテント界の老舗。ヨーロッパで圧倒的シェア |
| Heimplanet(ヘイムプラネット) | ドイツ | 洞窟を思わせる独創的なドーム型デザインで知られる革新的ブランド。 エアフレームを大胆に露出させた近未来的な外観が特徴。 |
| KZM(カズミ) | 韓国 | スタイリッシュで機能的なデザインが特徴の総合アウトドアブランド |
| Coody(クーディー) | 韓国 | メッシュ、コットン、TPUの3層構造ウインドウを採用し、オールシーズン快適に過ごせる設計。 |
| TOMOUNT(トモウント) | 中国 | ロッジ型のテント、スタイリッシュ、高コスパが特徴 |
| Naturehike(ネイチャーハイク) | 中国 | ロッジ型テント、圧倒的なコストパフォーマンスの良さが特徴 |
エアーテント・メーカー別詳細
1. LOGOS(ロゴス)
グランベーシック エアマジック リビングハウス WXL-AI
- サイズ:630×380×h215cm
- 収容人数:5~6人用
- 重量:28kg
- 価格:286,000円
- 特徴:吊り下げ式インナーテント
電源コード取り込み口完備
フライシートに難焼性ポリオックス採用
2. Snow Peak(スノーピーク)
2026年発売予定:エアフレームシェルター
- 発売時期:2026年
- 特徴:日本の高級アウトドアブランドが満を持してエアテント市場に参入。品質面での期待が高まっています。
3.M.W.M
大阪発のアウトドアブランド。日本の気候に合わせた設計が特徴です。
READY tent-Airvan-
- サイズ:680×340×h190cm
- 収容人数:4人
- 重量:11.5kg
- 価格:88,000円
- 特徴:2ルームテント
4. Quechua(ケシュア)
フランスのアウトドアメーカーです。複数のエアテントを販売しています。
保証:5年保証
特徴:エアテント界の老舗。ヨーロッパで圧倒的シェア
AIR SECONDS 4.2 POLYCOTTON
- 収容人数:4人用
- 素材:ポリコットン(TC)
- 重量:約38kg
- 価格:114,900円(2025年12月現在)
- 特徴:ケシュア初のポリコットンエアテント
2ルーム
AIR SECONDS 4.1 FRESH & BLACK
- 収容人数:4人用
- 重量:14.5kg
- 価格:69,900円
- 特徴:遮熱・遮光性(特許取得済)
1ルーム(4人用の寝室と6.5㎡のリビングスペース確保)
AIR SECONDS 4.2 FRESH & BLACK
- 収容人数:4人用
- 重量:18.2kg
- 価格:99,900円
- 特徴:遮熱・遮光性(特許取得済み)
2ルーム(両サイドに2人用の寝室と中央に5.9㎡のリビングスペースが確保)
AIR SECONDS 6.3 FRESH & BLACK
- 収容人数:6人用
- 重量:25.9kg
- 価格:149,000円
- 特徴:
⚪︎ベッドルーム140×210cm。リビングスペース7.1㎡
⚪︎遮熱・遮光性(特許取得済み)
⚪︎3ルーム
5. Heimplanet(ヘイムプラネット)
洞窟を思わせる独創的なドーム型デザインで知られるドイツの革新的ブランド。
エアフレームを大胆に露出させた近未来的な外観が特徴。
BACKDOOR,CLASSIC
- サイズ:290×430×h130cm
- 収容人数:4人
- 重量:5.8kg
- 価格:179,300円
BACKDOOR,4-SESON
- サイズ:290×430×h130cm
- 収容人数:4人
- 重量:6.2kg
- 価格:194,700円

BACKDOOR,TheNeoBlackProgram/4-SEASON
- サイズ:290×430×h130cm
- 収容人数:4人
- 重量:6.3kg
- 価格:217,800円

BACKDOOR,CAIROCAMO
- サイズ:290×430×h130cm
- 収容人数:4人
- 重量:5.8kg
- 価格:194,700円

MAVERICKS
- サイズ:13㎡、高さ2m
- 価格:968,000円

MAVERICKS BLUE ICE
- サイズ:410×390×h200cm
- 収容人数:最大10人
- 重量:26.6kg
- 価格:990,000円

Cloud break Shelter
- サイズ:420×470cm(高さ不明)
- 価格:499,400円

6. KZM(カズミ)
韓国発。スタイリッシュで機能的なデザインが特徴の総合アウトドアブランド。
AON T-250 エアシェルター
- サイズ:380×250×h225cm
- 収容人数:4~5人
- 重量:重量21kg
- 価格:168,000円
- 特徴:自動電動ポンプ

出典:KZM公式販売サイト
7. Coody(クーディー)
韓国発のラグジュアリーグランピングブランド。メッシュ、コットン、TPUの3層構造ウインドウを採用し、オールシーズン快適に過ごせる設計。
BESTONA(ベストナ)
- サイズ:380×380×h270cm
- 収容人数:4~5人
- 素材:ポリコットン
- 重量:本体38kg、付属品15kg、総重量53kg
- 価格:275,000円

出典:Coody公式販売サイト
Familia(ファミリア)
- サイズ:360×480×h220cm
- 素材:ポリコットン
- 重量:本体55kg、付属品15kg、総重量70kg
- 価格:295,900円
エアテント10.0
- サイズ:280×360×h220cm
- 素材:ポリコットン
- 重量:32kg
- 価格:198,000円
エアテント ハブシェルター13
- サイズ:360×360×h270cm
- 素材:ポリコットン
- 重量:本体48kg、付属品15kg
- 価格:259,600円
エアテント8.0
- サイズ:320×250×h220cm
- 素材:ポリコットン
- 重量:本体28kg
- 価格:159,500円
エアテント13.6
- サイズ:360×380×h220cm
- 収容人数:5-7人(グランピングスタイル3-4人)
- 素材:ポリコットン
- 重量:本体48kg、付属品15kg
- 価格:273,900円
8. TOMOUNT(トモウント)
トモウントとは中国のメーカーです。
LODGE AIR-17(TC・ポリエステルの2種類あり)
- サイズ:480×360×h220cm
- 収容人数:6-10人用
- 素材:TC・ポリエステルの2種類
- 特徴:
- 煙突穴付き
- 天井にTPU窓あり
| TC | ポリエステル | |
| 重量 | 47.5kg | 36.5kg |
| 価格 | 約140,000円 | 約110,000円 |
LODGE AIR-13
- サイズ:410×280×h210cm
- 収容人数:4-6人用
- 素材:ポリエステル
- 重量:25kg
- 値段:約80,000円
LODGE AIR-8 (TC・ポリエステルの2種類あり)
- 収容人数:3-5人
- サイズ:320×250×h220cm
- 素材:TC
- 重量:25kg
- 価格:約60,000円
- 特徴:煙突穴付き・天井にTPU窓あり
9. Naturehike(ネイチャーハイク)
ネイチャーハイクは中国のメーカーです。
Air12Y
- 収容人数:4-5人用
- サイズ:11㎡
- 素材:綿布・コットン
- 価格:約70,000円(2025.12月現在)
- 重量:32kg
- 特徴:煙突窓あり

【分析】 エアテント市場の最新動向(2025年)
主要プレイヤー
- 欧州勢:Quechua(フランス)、Heimplanet(ドイツ)
- 日本勢:LOGOS、M.W.M、Snow Peak(2026年参入予定)
- アジア勢:TOMOUNT(中国)、Naturehike(中国)、Coody(韓国)、KZM(韓国)
価格帯別マップ
エントリー価格帯(7〜10万円) – Naturehike Air12Y – Quechua AIR SECONDS 4.1
ミドル価格帯(15〜20万円) – TOMOUNT LODGE AIR-17 – Coody エアテント8.0 – KZM AON T-250
プレミアム価格帯(25〜30万円) – LOGOS グランベーシック – Coody BESTONA
ラグジュアリー価格帯(50万円〜) – Heimplanet CLOUDBREAK – Heimplanet MAVERICKS
トレンド
- 2024-2025年:エアテント市場急拡大
- TC素材エアテントの登場(Quechua、TOMOUNT)
- 電動ポンプ内蔵モデルの増加
- 2026年:Snow Peak参入で日本市場さらに活性化予想
エアーテント選びのポイント
1. 使用人数で選ぶ
4人家族:4〜5人用モデル
グループキャンプ:6人用以上
2. 素材で選ぶ
ポリエステル:軽量、乾きやすい、価格が抑えめ
TC(ポリコットン):結露しにくい、焚き火に強い、高級感
3. 予算で選ぶ
10万円以下:Naturehike、TOMOUNT
10〜20万円:Quechua、KZM
20万円以上:Coody 、LOGOS、Heimplanet
4. 設営方式で選ぶ
手動ポンプ:軽量、故障リスク低
電動ポンプ内蔵:最速設営、LOGOS、KZMなど
エアーテントのメリット・デメリット
エアテントのメリット
- 設営が圧倒的に簡単(5-15分)
- 女性・初心者でも一人で設営可能
- ポール折れの心配なし
- 撤収も簡単
- 斬新なデザインが可能
デメリット
- 重量が重い(20-40kg)
- 価格が高め
- 穴あきリスク
- 収納サイズが大きめ
【注意⚠️ 】エアーテント購入前の注意
1. 重量と運搬 – 多くのモデルが20〜40kg。車載前提で検討を
2. メンテナンス – 補修キットの有無確認 – 空気漏れチェック方法の把握
3. 保管 – 完全に乾燥させてから収納 – カビ対策が重要
4. 保証とアフターサービス – 海外ブランドのサポート体制確認 – 修理対応の可否
まとめ|自分に合ったエアーテントで快適なファミリーキャンプを
エアーテントは、設営の手軽さと快適性を両立した、まさにファミリーキャンプの救世主とも言える存在です。
📌 エアーテント選びの3つのポイント
1. 予算と品質のバランスを見極める
10万円以下で始めたいなら:Naturehike、TOMOUNT
20万円前後でしっかりした品質を:Quechua、KZM、Coody
30万円以上でプレミアム体験を:LOGOS、Heimplanet
2. 使用シーンに合わせた素材選び
春夏メイン:軽量なポリエステルモデル
オールシーズン:結露に強いTCモデル
焚き火も楽しみたい:TC素材・難焼性ポリ(LOGOS)
3. 家族構成で適切なサイズを
4人家族:4〜5人用(余裕を持って快適)
グループ・二世帯:6人用以上
荷物が多い:表示人数+1人用を選ぶと◎
🎯 タイプ別おすすめブランド
| タイプ | おすすめブランド | 理由 |
|---|---|---|
| 初めてのエアテント | Quechua、TOMOUNT | コスパ良好、5年保証(Quechua) |
| とにかく軽量 | M.W.M | 11.5kgは業界最軽量クラス |
| デザイン重視 | Heimplanet | 唯一無二の近未来デザイン |
| 日本品質 | LOGOS、Snow Peak(2026年〜) | アフターサポート安心 |
| グランピング体験 | Coody | ラグジュアリー空間 |
💡 2026年の注目トレンド
エアーテント市場は今後さらに活性化が予想されます。
Snow Peak参入で日本市場が本格化
TC素材の普及でオールシーズン対応が標準に
電動ポンプ内蔵がスタンダードになる可能性
軽量化技術の進化で20kg以下モデルも増加予想
⚠️ 最後に:エアーテントは「道具」ではなく「投資」
エアーテントは決して安い買い物ではありません。しかし、以下のような価値があります
✅ 時短効果:設営30分→10分で20分の家族時間が増える
✅ ストレス軽減:設営失敗のイライラから解放
✅ 長期使用:補修しながら10年以上使えるモデルも
✅ 家族の笑顔:余裕ができてキャンプがもっと楽しく 「設営に疲れてキャンプを楽しめなかった…」という経験がある方こそ、エアーテントを検討する価値があります。
🔍 購入前の最終チェックリスト
□ 車載スペースは十分か(収納サイズ確認)
□ 補修キットは付属しているか
□ 保証内容と期間は明確か
□ 口コミ・レビューで空気漏れの報告はないか
□ 替えのエアチューブは入手可能か
□ 実物を見られる展示店はあるか
エアーテントで、家族との大切な時間をもっと快適に、もっと楽しく。 あなたにぴったりの一張りが見つかることを願っています。
※本記事の価格・スペック情報は2025年12月時点のものです。最新情報は各メーカー公式サイトをご確認ください。


